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懐かしのアメ車特集! シボレー「コルベット」に「カマロ」などオートモビルカウンシルに5台の米国車が登場しました

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懐かしのアメ車特集! シボレー「コルベット」に「カマロ」などオートモビルカウンシルに5台の米国車が登場しました

古きよきアメ車の魅力を再確認できた

2024年4月12日~14日に千葉県・幕張メッセで開催されたAUTOMOBILE COUNCIL(オートモビルカウンシル)では、さまざまな企画展示が行われていました。3月に亡くなったマルチェロ・ガンディーニを偲ぶ展示や、アイルトン・セナが他界してから30年など、各テーマにまつわる車種が展示されていました。なかでも注目だったのが同イベントでは初のアメリカ車の展示でした。

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5台のアメリカ車が展示

今回で9回目を迎えるオートモビルカウンシルでは、これまでにもヘリテージカー販売店やSUV販売店からアメリカンカー(ここでは親愛の情を込めて「アメ車」と呼んでいきます)が出展されてきましたが、意外なことに主催者展示ではフィーチャーされることがありませんでした。

しかし熱心なファンの声に応えるべく、今回はアメ車にスポットライトを当てた特別展示「アメリカンヘリテージ」が初めてコンテンツに加えられていました。これはスポーツカーから世界的に大きなトレンドとなっているSUVまで広範囲な、1960年代から1980年代にかけての5台のアメ車を展示し、旧き佳きアメリカ車の持つ独特な魅力を再確認できる企画としたものです。年代順に紹介していきましょう。

シボレー コルベット(1963年式)

5台の中で最も年配のモデルは1963年製のシボレー「コルベット」。初代モデル(コルベットC1)は1951年に登場したオープン2シーターでしたが、1963年に登場した2代目(コルベットC2)はクーペとロードスターの2本立てで「スティングレイ」のマスコットネームが与えられていました。

スティングレイとはエイの1種であるアカエイ科のことで、リトラクタブル・ヘッドランプなど、そのネーミングに相応しいデザインに仕上がっています。ロードスターも用意されていましたが、クーペが代表モデルとなっています。展示されていた1963年モデルは中でも人気の高い1台で、ボディのセンターをルーフからテールエンドまで走るフレームによってリアウインドウが2分化されるスプリット・ウインドウはこの年(モデルイヤー)限りの大きな特徴で、レアな存在としてファンの間では今でも人気の高い1台となっています。

シボレー カマロRS(1967年式)/ダッジ チャレンジャーR/T 440+6 コンバーチブル(1970年式)

コルベットがアメリカを代表するスポーツカーであるのに対して、1967年のシボレー「カマロRS」と1970年のダッジ「チャレンジャーR/T 440+6 コンバーチブル」は、そもそもはポニーカーと呼ばれるカテゴリーのモデルでした。

ポニーカーの定義については諸説あるのですが、フォードが「マスタング」で先鞭をつけたコンパクトカーのカテゴリーでスタイリッシュな2ドアのクーペもしくはコンバーチブル(オープンカー)。エンジンは直6か排気量の(比較的)小さなV8を搭載し、駆動方式は後輪駆動とされているのが一般的です。

しかしコンパクトなボディに大排気量エンジンを搭載するのは、ハイパフォーマンスなクルマを仕立て上げる常套手段で、大排気量のV8を搭載するモデルが登場し、やがてそちらが主流となっていきました。その一部はマッスルカーと呼ばれるようになっていくのですが、これもまた定義には諸説あります。

それはともかく、展示されていたシボレー カマロは1967年式のRS(ラリー・スポーツ)。コンサバな2ドアクーペですが、スライド式のカバーで覆われたヘッドライトがスタイリング上の大きな特徴となっています。一方のチャレンジャーはクライスラーがダッジ・ブランドから1970年にポニーカー市場に投入したモデル。

2ドアのクーペとハードトップ、コンバーチブルがあり、展示車両はコンバーチブル。グレード名のR/TはRoad/Trackの略で440はエンジン排気量(440キュービック・インチ≒約7210cc)。+6は6パック(2バレルキャブを3連装)で最高出力は390HPと最もホットなグレードです。映画『バニシング・ポイント』でのチャレンジャーの活躍は古くからのファンには懐かしく記憶に残っていることでしょう。

AMCジープJ-10(1976年式)/AMCイーグル ワゴン(1983年式)

残る2台は1976年のAMC「ジープJ-10」と1983年のAMC「イーグル ワゴン」。AMC(アメリカン・モーター・コーポレーション)とは1987年にクライスラーに吸収されたアメリカ第4のメーカーで、ビッグ3が手を付けていなかったコンパクト系に特化したメーカーでした。そしてそのAMCが1970年に、戦時中からジープを生産するとともに、その商標を登録していたウィリス・オーバーランド社を買収したことで誕生したモデルがこの2台です。

ジープJ-10はウィリスが製造していたジープ「ワゴニア」をベースとしたフルサイズ・ピックアップトラックのジープ「グラディエーター」の後継モデルで、特徴的なグリルを持ったフロントビューからもジープ ワゴニアとの関係性が窺えます。

一方のイーグル ワゴンは、AMC「コンコード」をベースにジープのノウハウを注ぎ込んだモデル「イーグル」のステーションワゴン。ただしステーションワゴンとはいっても4WD機構を組み込み、少し車高もアップしておりライバルとは一線を画していました。今や世界中で人気の高いクロスオーバーSUVの先駆けと言ってもいいでしょう。

このように、さまざまな魅力的なアメ車を集めたオートモビルカウンシルの特別展示・アメリカンヘリテージは、古くからの根強いアメ車ファンだけでなく、アメ車の新たなファン層を開拓したに違いありません。

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みんなのコメント

1件
  • zab********
    やっぱり、アメ車は昔の方がよかった…日本では欧州車贔屓の徳大寺某からは散々ディスられて、また昔はアメ車オーナーも「その筋」の御仁も多かったからイメージも良くなく、オイルショックでトドメを刺されたけどネ゙…
    しかし、買える財力や維持出来る事ができたら…「あんなバカデカい車転がしてみたい!!」って願望はありましたねぇ(笑)アメリカンスポーツカーのシンボル!コルベットスティングレーC3は実は日系アメリカ人「ラリー・シノダ」のデザインです♪ アメリカを代表するスポーツカーのデザイナーが日系人って…深い感銘を受けました♪
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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